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2019年7月23日

「不正対策.com」AI(人工知能)による「次世代不正対策サービス」の提供を開始しました

「不正対策.com」は、2019年7月17日(水)より、日本マイクロソフト株式会社が提供するクラウドプラットフォーム 「Microsoft Azure」を活用し、Webからの申込に対する不正データを自動的に特定するシステムのPoC(実証実験)を開始したことをお知らせいたします。

AIで不正を検知する時代へ

■AI(人工知能)による「次世代不正対策サービス」について
今回の「次世代不正対策サービス※」は、Azure Machine Learning サービスのAutomated ML機能によって開発されたシステムで、ECサイトで不正注文があった際のビックデータをAI(人工知能)が学習することにより、今まで以上に不正注文の申込を排除できることを想定しております。
※サービス名称は未定

■サービス提供の背景
インフォニアでは、ECサイトやオンラインゲームサイト、ポイントサイトなどを悪用して不正行為を行うユーザー(お客様)に対し、個体識別番号を割り当て、不正行為を防止・発見するサービス「不正対策.com」を提供しております。しかし、近年のインターネットセキュリティ強化の加速や、個人特定の複雑化、個人間売買アプリなどを利用した転売目的の商材購入の増加などにより、より多面的・重層的な不正対策がますます求められるようになってまいりました。そこで、今回、Azure Machine Learning サービスのAutomated ML機能によって開発されたシステムを活用することで、より精度が高く、継続的な不正対策が行われることを期待し、今回の導入実施に至りました。導入にあたり、インフォニアには専任の機械学習エンジニアがおりませんが、Web開発エンジニアの実装ハードルは低く、専門知識がなくともAI(人工知能)の構築が実現できました。

■通信販売業者を狙う不正申し込みの状況と「不正対策.com」について
「不正対策.com」は、主にECサイト運営者を対象に、不正注文の申し込みを排除することを目的として開発され、2010年8月にサービスを開始しました。
効果としては、“なりすまし”によるサンプル品の複数購入や“未入金による商品搾取”、“いやがらせ注文”など、幅広い不正注文を排除してまいりました。ある導入企業様においては、月間15,000件の申し込みのうち500件の不正を検知し、出荷停止により月間255万円の損害を未然に防ぐことができるなど、効果を発揮してまいりました。

https://www.fuseitaisaku.com/

不正対策.comサービスの流れ

インフォニアは、今後、本PoC(実証実験)をもとに、まずは導入検討企業様向けに一定期間無料でご利用いただいたのち、本格的なサービス開始に向け不正データの検知率の向上を目指してまいります。

■「Microsoft Azure」とは
「Microsoft Azure」 は、世界 140 ヵ国 54 リージョンでデータセンターを展開しており、グローバルベースで、良質なサポート体制を提供しています。また、災害対策面やコスト面での優位性が高く、加えて AI・IoT などの最新テクノロジの活用が今後さらに期待できることが、今回の選定にあたって考慮されました。

https://azure.microsoft.com/ja-jp/

■日本マイクロソフトからのエンドースコメント
日本マイクロソフト株式会社は、インフォニア様の「不正対策.com」のサービス開発開始を心より歓迎いたします。Microsoft Azureは、高い安全性と信頼性により、安心してグローバルでご利用頂ける様々な機能やサービスを提供しております。日本マイクロソフトは今後もインフォニア様と連携を深め、お客様により安全な環境をご提供できると確信しております。
日本マイクロソフト株式会社 業務執行役員
クラウド&エンタープライズビジネス本部 本部長 浅野智